軍人は4つのタイプに分類される。
有能な怠け者は司令官にせよ。
有能な働き者は参謀に向いている。
無能な怠け者も連絡将校か下級兵士くらいは務まる。
無能な働き者は銃殺するしかない。
上の言葉は誰もが耳にしたことがあるはずだ。
ゼークトの組織論の名言である。
無能な働き者。
これは組織に限定された話ではない。
世の中の一般社会においても該当する。
存在そのものがマイナスである人間 がいる。
本人は一生懸命に働いてるつもりなんだが、実態は他人に迷惑しかかけていない。
今回はそんな連中の話。
"無能な働き者”はくたばれ
世の中には”無能な働き者”が存在する。
N●Kの集金人。
熱心にインターホンを鳴らす宗教勧誘。
安保反対とデモ行進するヒマ人。
迷惑極まりない連中である。
厄介なのは、組織内(あるいは狭い社会)においては善き事とされている点だ。
だから当の本人も「自分は善き事をしている」と信じ切っている。
犯罪者よりも性質が悪い。
エレベーターマナーを疑問に思わないのか
そして、エレベーターの謎マナーに唯々諾々と従うのも同じだ。
エレベーターのボタン前に率先して進み、ボタンを塞ぎ、「何階ですか?」と尋ねてくる行為。
ボタン前で出口を狭くしておきながら「お先どうぞ」とドヤ顔する行為。
こういうアホンダラも同類である。
ビジネスマナーとやらにおいては自分が下座(ボタン前)にいたほうが良いんだろうけど、
ビジネス以外の場では明らかに不適切である。
他人を「自分が下座に居座りたい!」という自己満足に巻き込んでいる。
しかも「自分はマナーが良い」など善き事をしてると勘違いしている。
これだから悪質極まりない。
このクソ行為については、先日の記事で徹底糾弾させてもらった。
ここから先は、過去に遭遇した"無能な働き者"のエレベーター内での振る舞いについて記していきたい。
出来事の詳細
東横インでの朝のエレベーターでの話だ。
その遭遇は朝8時。
僕は朝食を食べに行こうとエレベーターのボタンを押した。
当然ながら、この時間帯は皆が忙しい。
エレベーターも非常に活発である。
僕が泊まってたのは9階。
下からエレベーターを呼ぶも、来たと思ったら9階をスルー。
10階まで行って、その後下矢印へ変わる。
この後に事件が起こる。
1つ目の事件
10階から下りが来る。
そして9階の僕が乗る。
中には20代のリーマン。10階から乗ったのだろう。
その男は、スーツケースを脇に添えてボタン前に居座っていた。
なので、僕はそのまま奥へ行く。
すると男はこう言った。
「何階ですか?」
・・・はぁ?
1階に決まってんじゃねーか!
アホかと思いつつも穏やかに「あっ1階で」と答える。
しかし、内心は違う。コイツは何を考えているんだ?と疑心暗鬼になる。
そもそも99%以上は1階に決まってる。
もし1%だとしても、他の階に行くなら自らボタンを押す。
ボタンを押さずに奥に進んだ時点で1階行きに決まっている。
こんなことはサルにでも分かるはずだ。
にもかかわらず目の前のこのアホンダラは、見れば分かる事をいちいち確認をとる。
そうとうヤバイ奴だな。
・・・まあいいかと諦めた。
その後、7階から1人、5階からまた1人乗ってきた。
この時は「何階ですか?」は言ってなかった記憶がある。
いっちょまえに学習能力を付けたのか知らんが。
この時点で乗客は4人。
「何階ですか?」をやられたのは僕1人。
つまり、「ボタン前の男がヤバい奴だ」と他2人は知らない。
ここで再度事件が起こる。
2つ目の事件
10→9→7→5と停まり、その後3階にも停まる。
せわしなくボタンが押されているようだが、朝8時の東横インでは珍しい事ではない。
で、その3階のドアが開くと子供が1人。親の姿はいない。
子供は「ママ!来たよ!」と廊下の奥へ呼びかけた。
返事が無いので「ママ!ママ!」と廊下の奥まで帰っていった。
まあ、子供のこういうのは仕方がない。
なんだけど・・・
ボタン前のアホンダラはのうのうと開ボタンを押してやがる。
マッマが来るまで律儀に待ってようとでもいうのか。
どの程度待つべきなのかの基準は分からない。
しかし、明らかに限度を超えた長さだった。
にもかかわらず、ボタン前のアホンダラは"気を付け"の姿勢で開ボタンを押している。
オマエは別に待って良いのかもしれんが、他の3人を巻き込むなよ!
自分が他者の時間を奪ってるって分かってんのか!?
少なくとも自分が巻き添えになるのは我慢ならない!
こんなアホンダラに時間を奪われるなんて!
さすがに小心者の僕でも口を挟んだ。
「いやいや。もう待たないで良いでしょ。行きましょう。」
僕はそう口にした。
そして、無理やりに閉ボタンを押そうとした。
そのアホンダラの反応はというと、ムッとしたような表情だった。
何だその顔は。
その時ようやくマッマの声が近づいてきて、「すいません」と言って子供と乗ってきた。
事はこんな感じで収まった。
しかし考えてみると・・・
他の2人(7階&5階からの客)視点では、僕のほうがヤバい人間に思われてるのでは?と震えた。
他2人はボタン前の男のヤバさを知らない。
目の前のコイツは、行き先なんて1階に決まってるのに『何階ですか?』なんて聞いてくる奴なのだ。
なんなんだよこの状況。マジで腹立つ。
(念を押すと、マッマと子供は全然良いんだよ)
第3の事件
まあ、最後のこれは蛇足である。
1階に付く。
案の定、ボタン前のアホンダラは動かない。
他5人を先に降ろそうとしているのだ。
全くもって有害な善意である。
開ボタンを押しながら「お先どうぞ」なんて抜かしている。
身を縮めながら「こんなに頑張ってますよ」アピール。
てか、オマエ邪魔なんだよ!
この男はスーツケースを持っているのである。
床面積を使って出口を狭くしやがって。
少し頭をひねればサルにでも分かる。
もしスーツケースが無かったにしても、ボタン前から出るべきである。
ビジネスマナーに違反するのかもしれないが、ここはビジネスの場ではない。
おそらくビジネスマナーを教育されてきたんだろうが、明らかに上の状況では不適切な行為だ。
というか、存在そのものが迷惑になっている。マジで。
さらに性質が悪いことに、
ここまで貢献アピールを主張されると、こちら側としても「どうも」やら「すいません」やら添えざるを得ない。
感謝なんてこれっぽっちもしてないし、こんな愚鈍なヤツなんて社会に存在しないほうが良い。
にもかかわず、僕は会釈してエレベーターを降りた。煮え湯を飲まされながら。
どうしてオマエみたいな"無能の働き者"に会釈しないといけないんだ!
こんなものは善意の押し売りである。
腹立たしい事この上ない。
まとめ
根底にあるのは愚鈍ゆえの従順さ。これだろう。
上からこうだと言われたら100%盲従する。疑う事をしない。
そして誰かに言われたら、たとえ他人に迷惑をかける行為であっても躊躇なく行う。
恐ろしいマニュアル精神である。
一応言っておくが、
他人に迷惑をかけるのが良くないってわけじゃない。
生活してりゃ何かしらの迷惑は与える。誰だってそうだ。
なので、「迷惑なんてお互い様」という精神で良い。
ここではない。
この無能な働き者の厄介な点は別にある。
自分の行為が善き事だと心の底から信じ切っている。
もしくは、自分が有能であると信じ切っている。
これこそが究極的に不健康なのだ。
N●Kの集金人にしても、宗教勧誘にしても、安保反対デモにしてもそう。
こいつらは自分の行為が善き事だと信じ切っている。
このエレベーターのアホンダラもそう。
自分は何てマナーが良いんだ!なんて思ってるのだろう。
しかし実態は正反対である。
このアホンダラのせいで他人が非効率に巻き込まれているのだ。
他人の時間を奪っているし、他人の神経を摩耗させているのだ。
ゼークトの無能な働き者の定義をもう1度見よう。
無能な働き者は殺すしかない。
理由は働き者ではあるが、
無能であるために間違いに気付かず進んで実行しようとし、
さらなる間違いを引き起こすため。
うむ。全くその通り。
こういう連中は、世の中に出てきちゃダメなんだよな。
誰か、"無能な働き者"を世の中からつまみだしておくれ!
では、ここらへんで。